入れ歯の作り直しをした方が良い場合

入れ歯の寿命はどれぐらいかご存知ですか?

何度も繰り返し調整し自分にぴったりの入れ歯が出来ると、それをずっと使い続けたいと思いますよね。

入れ歯の平均的な寿命は4年~5年と言われていますが、ごく稀に10年以上も同じ入れ歯を使用している方もいらっしゃいます。

入れ歯の劣化

でも入れ歯もモノである以上は使い続けると劣化は避けられません。

入れ歯の劣化とは入れ歯の人工歯の咬む面のすり減りが大きく関係してきます。

咬む面がすり減るということは、噛む力が弱くなったり咬み合わせが悪くなることに繋がります。

こうした状態で入れ歯を無理やり使用していると歯ぐきを傷つけるなどの悪影響を及ぼすこともありますので、入れ歯の寿命は長くても5年ぐらいと考えていただければと思います。

自費の入れ歯などしっかりと作られているものはこの限りではありません。

入れ歯の寿命

入れ歯の寿命は、あくまで何もトラブルが起こらないことが前提ですので、洗っている時にうっかり落として入れ歯にヒビが入ったり、床の部分が割れたり、破損することもあります。

落としたり、誤って硬いもの等を咬んで入れ歯が二つに割れてしまったり、歯が取れたりしても修理可能ですが、修理した部分はどんなに補強しても再度破折する恐れがありますので修理した入れ歯を使用しながら作り直しをお勧めします。

また残っている自分の歯が、自然脱落や何かの原因で抜歯になった時や、バネのかかっている歯の治療でバネが入らなくなったりして、増歯やバネの修理で対応が難しいときは、今の口の中の状態に合わせて新しく作り直す方が、ピッタリとした入れ歯ができると思います。

ただし、保険の入れ歯は作ってから6か月間は作り直しができない!という制度がありますので注意が必要です。

保険の入れ歯

保険の入れ歯は主に使われている素材がレジンというプラスチックで強度を保つために厚めに作られています。

また、人工歯の部分は色や形の種類が限られていたり、部分入れ歯のバネ(クラスプ)は固定する歯をとり囲むように金属を付けますので、笑った時に金属が見えてしまうということもあります。

保険の入れ歯は熱伝導率が良くありませんので、食べ物の温度を感じにくくなり、おいしさを感じにくくなってしまいます。

自費の入れ歯

それに対して、自費の入れ歯は、金属やシリコンなどを使用することにより熱伝導率が良く、フィット感や審美性、口の中に入れた時の違和感が少なくなります。

金属のバネが目立つ部分入れ歯もノンクラスプデンチャー(スマイルデンチャーとも言われています)は固定装置が歯ぐきと同じ色をしているので、大きく口を開けて笑っても目立ちません。

他にも、バネを使わず磁石などを使用した特殊な装置を使って、入れ歯をお口の中で安定させ、ガタつきが少なく審美的にも優れたマグネットデンチャーなどもあります。

作り直すタイミングで、入れ歯の悩みなどがあるようでしたら、使用方法、素材、義歯の安定の方法、金額、今の口の中の状態、自費の相談などの説明を受けるのもよいかと思います。