入れ歯のメンテナンスの方法と種類

皆さんは入れ歯のお手入れについて、十分なされていますか?
入れ歯のメンテナンスには自分自身でできるセルフメンテナンスと、歯科医院でのみ可能なプロフェッショナルメンテナンスの2つがあります。

自分でできるお手入れ(セルフメンテナンス)

入れ歯の清掃は、毎食後取り外し、通常の歯ブラシでは傷ついてしまうので、入れ歯専用のブラシを使ってピンク色の部分(床)や歯(人工歯)、バネ(クラスプ)と汚れの付きやすいところを丁寧に洗浄します。
流水の下で洗い流すときれいになりますが、入れ歯は硬いところに落とすと割れたり歯の部分が取れたりしますので、洗面台に落として壊さないように、下に水を張った洗面器を置いておくことがお勧めです。
研磨剤の入っている歯磨き剤は入れ歯に傷がつく恐れがあるので、使用しない方が良いです。
また熱湯も変形の原因になりますので、ぬるま湯程度を使うのがお勧めです。
落ちにくい汚れやニオイは市販の入れ歯洗浄剤を使うのも効果的です。
自分の歯が残っている場合はバネ(クラスプ)のかかる歯は汚れがつき虫歯になりやすいので丁寧に磨くようにに心がけましょう。
入れ歯の取り外しは両手を使い、咬んで入れたりしないことも重要です。

歯科医院で行うメンテナンス(プロフェッショナルメンテナンス)

歯科医院で専用の材料や器具を使用して行うメンテナンスには以下のようなことがあります。

●入れ歯のひびや割れの修理
●歯(人工歯)やバネ(クラスプ)がはずれたなどの、部分的な修理
●使用していて違和感がある場合や使い心地が変わってきた場合の調整
●バネがゆるみ食事中に外れてしまう場合の調整
●歯肉に入れ歯が当たって痛む場合の調整
●咬み合わせがしっくりこない場合の調整

また、特に気になる不調がなくても、定期検診を受けましょう。
入れ歯を長く使えることにつながります。

自分の歯が残っている場合は、残っている歯のチェックとクリーニングも行います。

入れ歯については歯科医院専用の入れ歯洗浄剤や汚れを取る機械を使用することで、入れ歯に付いてしまった、ヤニ、茶しぶ、ヌメリなどを強力に落とし、漂白、殺菌、脱臭します。
また、入れ歯に付着した頑固な歯石も専用の洗浄剤と超音波洗浄機を使い短時間で溶解、洗浄し、歯石を取り除きます。

毎日のお手入れでも落ちない汚れは専用の洗浄剤で専用の器具と専門のスタッフに落としてもらうのも入れ歯を長持ちさせるコツではないでしょうか。

洗浄してキレイになった入れ歯には抗菌クリーニングコート「ピカッシュ」もおすすめです。

ピカッシュは入れ歯にナノ銀粒子をコーティングし、入れ歯自体に抗菌力を持たせるものです。
コーティング自体は1回15分程度です。
毎日のお手入れはブラッシングと水洗いでOKです。
コーティングは洗ってもこすってもはがれにくく、およそ3か月間効果が持続します。
定期健診時期に合わせて調整、洗浄してキレイにした時に、抗菌クリーニングコート「ピカッシュ」が効果的です。

入れ歯が合わないと感じたら

入れ歯が何だか合わないような気がするなと思ったら、歯科医院に相談して、調整してもらいましょう。

ほんの少しの調整でも、ご自身の手でおこなうと、入れ歯に負担がかかってしまいます。
お口の中を傷つける原因にもなりますので注意しましょう。
失ってしまった歯を補ってくれる大切な入れ歯、清潔に長く使い続けられるよう、適切なお手入れを心がけましょう。